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「大切な人へ、思いを伝える本」

いつもそばにいたい。

悲しいときに思い出してほしい。

どうか、笑っていてほしい。

大切な大切な大切な人に贈りたい本を選びました。

バレンタインのチョコレートにもよくあいます。

​2021 February

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「100年たったら」

​ 文 石井 睦美  絵 あべ 弘士  

 アリス館

もし今大好きな人がいるのなら、ぜひ読んでみてほしい一冊です。

100年後の再会を約束して別れたライオンと鳥が、何度も姿かたちを変えて出会うお話。時に、鳥は赤いひなげしの花になり、おばあさんになったライオンの家の窓辺に。時に、鳥は雪のひとひらになり、北の国のリスの子になったライオンの上に。

大好きな人と何度も何度も出会いを繰り返して「今」があるのだとしたら、自分の運命はいつかの自分の強い想いが決めたことなのかもしれません。そして、100年後の運命は今の自分が決められるのかも。「再会」できた「今」を何より大切にしたくなる一冊です。

 

この絵本に添えるなら

ルルメリーのショコラサブレ

「おくりものはナンニモナイ」 

 作・絵 パトリック・マクドネル

 訳 谷川 俊太郎 

 あすなろ書房

「きょうは いつもとちがう ひ。」

大好きなアールに贈り物をしたいムーチ。なんでももっている友だちがよろこんでくれるものはなんだろう・・・うんと時間をかけて、うんと考えます。

ムーチが選んだものはナンニモナイ。それはつまり「きみとぼくのほかには」ナンニモナイ!

そのことを分かち合える存在が何よりのギフトだということが、最後の見開きのページから溢れるように伝わってきます。相手を想う気持ちを伝えてくれる一冊です。

 

この絵本に添えるなら

親友に:柏屋のチョコレートサンドクッキー

恋人に:HUGO & VICTOR カルネ エンヴェロップ ダムール

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「チョコレートパン」
 長 新太 さく
 福音館書店

山の中にあるチョコレートの池に、パンがトコトコあるいてきて池につかると・・・チョコレートパンのできあがり。そのあとも、車や動物たちが次々と池にやってきます。

作者の長新太さんが好きだったチョコレートと温泉が組み合わさってできたという一冊。長さんが紡ぐシンプルでヘンテコなお話は、心がポッと温かくなる不思議な魅力があります。

最近お疲れ気味のあの人の心をほぐしてくれるのは、きっとこんな本です。池につかった動物のチョコレートと一緒にぜひ。

この絵本に添えるなら

DEAN&DELUCA ヤン・クヴルー ルテリエール デュオ

「こねこのチョコレート」

 B・K・ウィルソン 作 

 小林 いづみ 訳 大杜 玲子 絵 

 こぐま社

弟の誕生日プレゼントに、こねこのチョコレートを買ったジェニー。戸棚に隠したはいいけれど、気になって気になって眠れない!

8つあるこねこのチョコレートをひとつ、もうひとつ・・・と全部食べてしまいます。

誰の記憶にもありそうな可愛い失敗にヒヤヒヤしてしまいますが、ご安心を。読み手の失敗の記憶ごと包んでくれるような、幸せで温かな結末を迎えます。

お話もイラストもこねこのチョコレートもみんな可愛いけれど、何より小さな弟のお誕生日を祝おうとするジェニーの気持ちが本当に可愛い。こねこのチョコを添えて、可愛いもの好きの友人へのプレゼントにおすすめです。

 

この絵本に添えるなら

デメルのソリッド猫ラベル

カファエル ガッティーノ

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「あおのじかん」

文・絵 イザベル・シムレール

訳 石津 ちひろ

岩波書店

世界中で愛されるパリのショコラ専門店「ラ・メゾン・デュ・ショコラ」の今年のバレンタインは、日の出前と日の入り後の空が青色に染まる時間「ルール・ブルー」がモチーフ。このチョコレートにぴったりな絵本をご紹介します。

フランスの絵本作家、イザベル・シムレールの「あおのじかん」。日の入り後、様々ないきものたちが夜を迎えるひとときを描いた美しい絵本。ページをめくるごとに深くなるあおのじかんに、読み手の呼吸も深くなっていきます。大切な人に安らぎをプレゼントできる素敵な一冊です。

 

この絵本に添えるなら

ラ・メゾン・デュ・ショコラ 「パリ ア ルール ブルー」

​ちいさなおはなし

どんなきみでもだいすきだよ     giraffe

 

 

やさしい きみが すき。

 

どんな わたしでも ゆるしてくれる

やさしい きみが すき。

 

 

あったかい きみが すき。

 

きみを ちょうど ここ。

こころの うえに のっけて

あんしんして ねむる。

 

 

うたう きみが すき。

 

せかいで ただひとつの こえが するほうに

いつも みみを かたむけて いる。

 

 

わらう きみが すき。

 

きみが わらうと せかいが よろこぶ。

きみが わらう たびに

ほんとうに いつも そう おもう。

 

 

みじゅくな きみが すき。

 

まちがって つまずいて しゃがみこむ。

まよって さわいで かかえこむ。

みじゅくな きみが かわいくて しかたない。

 

 

ないている きみが すき。

 

なにも みえない きみを

なにも きこえない きみを

だきしめて あげたいと おもう。

 

 

わからずやの きみが すき。

 

わたしを ほんとうには しんじてくれない

わからずやの きみが。

 

 

さみしい きみが すき。

 

だれひとり ふれることの できない

きよらかな こころを かかえた

さみしい きみが すき。

 

 

きみは わたしの きもちも しらず

わらって うたって やさしくして

 

 

きみは わたしの きもちも しらず

ひとりぼっちで ないたりする。

 

 

きみが うけとった いじょうに

わたしは きみが すきだと おもう。

 

 

きみが わたしの きもちも しらず

ねむっている あいだ

わたしは ずっと おもっている。

 

どんな きみでも だいすきだよ。

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